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積極的でなくてもいい☆

少し前のことなのですが、オンライン上で息子の小学校の学校公開がありました。

本来なら直接学校に行って授業を見学できるはずだったのですが、今年はコロナの影響のため、授業の様子をオンラインで配信してもらえることになりました。

昔、ピアノを習い始めた私に、おばあちゃんが作ってくれた革製の手提げです。なつかしいです~☆

最初に視聴した算数の授業では、足し算や引き算を教わっており、先生が質問をすると、毎回、決まった7,8名の子供たちが勢いよく挙手をして元気に答えを言っていました。息子はといえば、後ろの方の席に座った様子が画面に小さく映っていましたが、手を挙げる素振りは全く見せず、授業中はずっと顔を下に向けたままで、なんだか昔の自分を見ているようでおかしくなりました。

私も発言をしない子供でした。クラスのほとんどの子が答えをわかっているような質問なのに、わざわざ手を挙げて答えることになんの意味があるのだろうと、授業の様子を冷めた目で見ている子供でした。やがて中学生になり、都立高校への進学を希望していた私は内申点を伸ばしたかったものの、授業中に発言を全くしないため、平常点を重視する先生からは定期試験の点数に見合った評価はもらえず、歯がゆい思いをしたことをよく覚えています。積極的に発言をする子に変貌する!という選択肢もあったのかもしれませんが、それはどうしても嫌で自分らしさを貫き通しました(笑)。

今振り返ってみると、明るくて社交的なタイプの先生からの評価がおしなべて低かったように思います。逆に物静かなタイプの先生からは高い評価をいただいていました。レポート等の提出物はいつも力を入れて完成度の高いものを提出するようにしていたので、その辺りの見えないがんばりも評価してもらっていたのかもしれません。

何を重視した評価をするかという基準は、それぞれの先生の価値観が色濃く反映されるものなのでしょうね。当時はテストの点数はトップなのにどうして内申点はもらえないのだろうと、少し悔しい思いもしましたが(実際、授業中いつも積極的に発言をしていた友人が、内申点が決まる中3の2学期、想像以上に内申点がよくて驚いていてると通知表を見せてくれ、定期試験の結果だけではどうにもならないという事実を目の当たりにしました)、一歩社会に出れば理不尽なことなどいっぱいあるものなので、自分ではどうにもできないこともあるという経験ができたことは長い目で見ればよかったと思います。それに志望校にも合格できたので結果オーライではありました。

この、子供の頃に抱いた「人前で積極的に発言することはそんなに大事なのか」という疑問ですが、高校生以降においては「積極性」を問われるようなことがなかったのですっかり忘れていましたが、息子の授業を見ていたら昔の記憶がふと思い起こさせられたのです。

そして今の私が出した結論は「別に積極的でなくてもいい」ということです。

帰宅した息子にも「答えがわかっているならちゃんと手を挙げて言いなさい」というようなことは一切言わず、私自身も全く発言をしない子供であったことや、ほとんどの子が答えをわかっている質問なのにわざわざ手を挙げて言うことになんの意味があるのだろうとよく思っていたことなどを話しました。息子は「言いたい子がたくさんいるから僕は言わなくてもいいやと思った」と言っており、わかるわかる~と意気投合しました(笑)。

会社員として商品企画の仕事をしていたころは、投資の決済をもらうための役員室でのプレゼン、担当するブランドの今後の方針を共有するための事業部向けのプレゼン、営業部等の関連する他部署との協議など、人前で話をしなければならないシーンがたくさんありましたが、別に積極的なタイプの人でないとできないということは全くなかったです。自分の考えを他人にわかりやすく伝えられることが大事で、無理に積極的なキャラを演じる必要なんてないのです。大人しい人なら静かな口調で淡々と話せばいいのです。大きな会場ならマイクもありますし、無理に大きな声を出す必要もありません。大事なのは話の中身です。

そのような経験から私が息子に伝えたことは「自分の考えや思いを、他人にもわかるように言葉で表現する力は、社会に出ても必要になるから、それは今のうちにつけておくといいと思う」ということです。

そんな会話をしながら息子が出した結論は「一つの決まった答えがあるような質問は、ほとんどの子が答えをわかっているのだし、答えたい子が他にたくさんいるから僕はわざわざ言わなくてもいいけれど、考えを尋ねられるような質問なら、それは一人ひとり意見が違うと思うから、答える意味があるね」ということでした。

翌日に配信された道徳の授業では、息子が発言している様子が映し出されておりちょっと驚きました。マイクが教室の前方に設置されているため、後ろの方の席の子の声はよく聞こえず、息子が何を発言したのかはわかりませんでしたが、意味があると納得がいけば素直に行動に移すタイプなのだなと思いました(笑)。

学校生活では積極的な子の方が評価されやすい傾向はあると思いますが、それはあくまで学校という限られた世界の中の話なので、たとえば大人しいタイプの子が無理をして積極的になる必要なんてなくて、その子らしく自然体で過ごせばいいのだと思います。

学校生活では、退屈な時間、やりたくないことをしなければならない時間など多々あると思いますが、その中でも自分なりに何か楽しみを見つけてくれれば、それでじゅうぶん!と思います☆

まだまだ長い小学校生活ですが、息子が息子らしく自然体で学校生活を過ごせるよう、さりげなくサポートしていけたらいいな~と思います☆

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