はじめに
本ページでは「骨格診断」についてご紹介いたします。
森本のり子の4冊の書籍「骨格診断(R)とパーソナルカラー診断で見つける似合う服の法則」「骨格診断(R)と髪質診断で見つける もっと似合う髪型の法則」「一生使える服選び “似合う服問題”には、もうさようなら」「骨格診断とパーソナルカラー診断でわたしの魅力を引き出す似合う服のルール」のご紹介も兼ねまして、基本的な内容をまとめたものになります。
ご自身の骨格タイプに合った装いは、体形の特徴が美しく引き立ち、驚くほどおしゃれで垢抜けた印象になります☆
本ページの内容が、みなさまの着こなしのご参考になりましたら、とても嬉しく思います。
森本のり子
目次
2.骨格タイプをセルフ診断
3.ストレートタイプ
4.ウェーブタイプ
5.ナチュラルタイプ
6.書籍のご紹介
7.骨格診断の歴史
8.骨格診断に関する記事等のご紹介
本ページ掲載のイラストは、書籍のプロモーション以外の用途においての使用は認められておりません。イラストの無断転用はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
1.骨格診断とは
出典:「骨格診断とパーソナルカラー診断でわたしの魅力を引き出す似合う服のルール」(日本文芸社)
骨格診断とは、身体の「質感」と「ライン」の特徴から、生まれ持った体形を最も美しく見せるファッションや髪型を導き出すものです。診断結果は、ストレートタイプ、ウェーブタイプ、ナチュラルタイプのいずれかの骨格タイプに分類されます。
自分の骨格タイプに合った装いをすると、全身を引きで見た際のバランスが美しく整い、「着痩せする」「垢抜けた印象になる」「女性らしさが引き立つ」などの効果があります。
そしてそれぞれの骨格タイプによって、似合う服の「形」と「素材感」が異なります。服のシルエットは「形」と「素材感」の組み合わせによって決まるためです。ぜひ、ご自身の骨格タイプに似合う「形」と「素材感」の2つを押さえておいてください。体形の特徴を美しく引き立てる服を上手に選べるようになります。
また、全身を引きで見た際のバランスの美しさに基づいた、似合う「髪型」もわかります。たとえば首を長く見せたい場合は首回りをタイトに絞った髪型にする、上半身が貧相に見えないようにしたい場合は胸元にボリュームを出した髪型にする、縦長のラインを強調したい場合はロングヘアにするなど、髪型によって全身のバランスを整えることができます。
なお、骨格タイプは生涯変わることはありません。生活習慣の変化、出産、加齢などによって体形が変化することはあっても、生まれつきの体質によって、筋肉や脂肪のつき方には特有のクセがあるため、太り方や痩せ方にも骨格タイプごとの特徴が表れます。
2.骨格タイプをセルフ診断
骨格タイプをセルフ診断してみましょう。下記のチェック項目を確認していただき、いちばん多く当てはまったものがあなたの骨格タイプになります。
出典:「骨格診断とパーソナルカラー診断でわたしの魅力を引き出す似合う服のルール」(日本文芸社)
※「バージスライン」・・・バストの底辺側にある輪郭線のこと。出典:「骨格診断とパーソナルカラー診断でわたしの魅力を引き出す似合う服のルール」(日本文芸社)
複数の骨格タイプが同数になってしまうなど、判断に迷われた方もいらっしゃるかと思います。実際に、複数の骨格タイプの特徴を併せ持っている方につきましては、私たちプロにとっても判断が難しいケースがよくありますが、「体形をいちばんきれいに見せるのはどの骨格タイプの服なのか」という観点で見極れば、最終的には必ずひとつの骨格タイプに絞り込むことができます。
診断に悩まれた方は、それぞれの骨格タイプに似合う服を実際に着比べてみて判断されるといいでしょう。全身を確認できる姿見の前で、どのタイプの服を着たときにいちばんスタイルがよく見えるのか、正面だけでなく側面のシルエットも確認してみてください。
3.ストレートタイプ
リッチで肉感的なメリハリ体形をしているのがストレートタイプです。
バストトップやヒップラインの位置が高く、肌には筋肉を感じさせる豊かなハリがあります。健康美をイメージさせるリッチな体形で、体質的にも筋肉がつきやすい方が多いようです。また身体全体に厚みがあるので、かなり細身な方でも華奢な印象にはならないことが特徴です。全身のバランスは、上半身にボリュームがあり、ヒザ下はすっきりしています。
シンプル、ベーシック、高級感、クール、シャープなどのイメージのファッションがよく似合います。特に、上質な素材にこだわったクラス感のあるコーディネートをすると、リッチな身体の存在感が美しく引き立ちます。
身体そのものに存在感があるので、トゥーマッチな印象にならないよう、できるだけシンプルにまとめた引き算のコーディネートを心がけるといいでしょう。
出典:「骨格診断(R)とパーソナルカラー診断で見つける似合う服の法則」及び「骨格診断とパーソナルカラー診断でわたしの魅力を引き出す似合う服のルール」(日本文芸社)
◆似合う服の「形」
サイズ感
身体のラインをほどよく拾うちょうどよいサイズ感のものが似合います。一方、身体にぴったりフィットするタイトなサイズ感のものは、肉感的な印象になりやすく、逆に身体のラインを全く拾わないゆったりしたサイズ感のものは、ずんぐりして見えがちです。きつ過ぎずゆる過ぎずのちょうどよいサイズ感にこだわるのが、ストレートタイプのスタイルアップの秘訣です。
丈
- トップス丈
標準的な着丈が似合います。 - ボトム丈
膝上丈、アンクル丈、マキシ丈など。(ミニ丈やミモレ丈などの半端丈は苦手) - 袖丈
長袖、半袖、ノースリーブなど。(三分袖や七分袖などの半端丈は苦手)
ディテール
- ネックライン
短めの首と厚みのある胸元をすっきり見せられるものが似合います。Vネック、Uネック、ボトルネック、ハイネック、スタンドカラー、シャツカラーなど。 - 袖のデザイン
装飾のないシンプルなものが似合います。(”袖コンシャス”などのデコラティブなデザインは苦手) - パンツのライン
ストレート、テーパード、ワイド、ブーツカットなど。 - スカートのライン
タイト、ストレートなど。
◆似合う服の「素材感」
ほどよい厚みとしなやかなハリ感のある素材で、高級感のあるものが似合います。たとえば、綿サテン、オックスフォード、デニム、シルクジャージー(厚手のもの)、圧縮ウール、レザー(表革)など。ニットなら編み目が細かくなめらかな質感の、コットンやウール、カシミヤのハイゲージニットが似合います。
◆似合う「髪型」
出典:「骨格診断(R)と髪質診断で見つける もっと似合う髪型の法則」(日本文芸社)
ストレートタイプは、首回りからデコルテにかけてのラインをタイトに絞った髪型にすると、全身のバランスが美しく整います。首回りのボリュームを絞ることで、短めの首を長く見せられ、デコルテをすっきり見せることで、厚みのある上半身をスリムに見せられるためです。
また、全体をややタイトなフォルムにまとめると、上重心が緩和され全身のバランスが美しくなります。
似合う長さはショートヘアとロングヘアです。一方、ミディアム~セミロングの長さは、首回りやデコルテにボリュームが出やすいため、詰まった印象になりやすく苦手とします。ストレートタイプはショートヘアにするととても垢抜けた印象に変わる方が多いので、髪質的にロングが難しい方などは、思い切ってショートヘアにしてみるのもおすすめです。
4.ウェーブタイプ
なだらかな曲線を描く薄くて華奢な体形をしているのがウェーブタイプです。
身体の質感はやわらかく、筋肉がつきにくい体質です。薄い胸元、水の溜まるような細い鎖骨、長めの首、細めの太腿などが特徴です。全身のバランスとしては下半身にボリュームが出やすい下重心で、体重が増えても上半身は華奢なままという方も多いでしょう。
フェミニン、ガーリー、ソフト、ボディコンシャス(身体のラインを強調するようなスタイル)などのイメージのファッションがよく似合います。年齢を重ねても、甘いテイストのファッションを着こなせます。
華奢な身体が貧相に見えてしまわないよう、足し算のコーディネートを意識して華やかに装うと、持ち前のフェミニンな魅力が一層際立ちます。
出典:「骨格診断(R)とパーソナルカラー診断で見つける似合う服の法則」及び「骨格診断とパーソナルカラー診断でわたしの魅力を引き出す似合う服のルール」(日本文芸社)
◆似合う服の「形」
サイズ感
身体にフィットするタイトなシルエット、またはふんわりエアリーなシルエットが似合います。
丈
- トップス丈
短めの着丈が似合います。(長めの着丈を着るなら、胸下切り替えのデザインなど重心位置を高く見せられるものがおすすめ) - ボトム丈
ミニ丈、膝下丈、ミモレ丈など。 - 袖丈
七分袖、三分袖、ノースリーブなど。
ディテール
- ネックライン
ラウンドネック、スクエアネック、ボートネック、オフタートルネック、オフショルダーなど。Vネックなどの縦の開きが深いネックラインは、薄い胸元が貧相に見えやすく苦手とします。 - 袖のデザイン
”袖コンシャス”などの華やかなデザインが似合います。アメリカンスリーブ、フレンチスリーブ、キャップスリーブ、パフスリーブ、ペタルスリーブ、ベルスリーブなど。 - パンツのライン
スリム、テーパード、ブーツカットなど。 - スカートのライン
タイト、フレア、プリーツ、マーメイド、ティアード、コクーン、台形など。
◆似合う服の「素材感」
やわらかい素材や薄手で繊細なもの、または空気を含みふっくらしたボリューム感のあるものが似合います。たとえば、シアサッカー、別珍、ファンシー・ツイード、シフォン、シルクジャージー(薄手のやわらかいもの)、ベルベット、ジョーゼット、スエードなど。ニットなら薄手のハイゲージニット、またはアンゴラやモヘヤなどのふんわりやわらかな質感のものも似合います。
◆似合う「髪型」
出典:「骨格診断(R)と髪質診断で見つける もっと似合う髪型の法則」(日本文芸社)
ウェーブタイプは、首回りとデコルテにやわらかなボリュームを出した髪型にすると、全身のバランスが美しく整います。髪型によっては貧相に見えがちな、長めの首と薄い胸元にふんわり髪がかかることで、可憐な魅力が引き立つためです。
質感としては、エアリーなボリューム感のある髪型がよく似合います。逆にボリュームを抑えたタイトなフォルムの髪型にすると、上半身の薄さがひときわ目立つことで下半身が重く見えてしまい、アンバランスな印象になりやすいので気をつけましょう。
似合う長さはセミロング~ロングです。一方、ショート~ミディアムの長さは、首回りや胸元がすっきり見えることで、華奢というよりはギスギスした印象になり貧相に見えがちです。短くしたい方は、地味で物足りない印象にならないよう、甘さのあるボブスタイルにするといいでしょう。
5.ナチュラルタイプ
骨格のフレーム感が際立つスタイリッシュな体形をしているのがナチュラルタイプです。
肉感的なものを感じさせず、骨組みがしっかりしていることが特徴です。手足は筋張った印象で大きく、膝の皿、くるぶし、鎖骨、肩甲骨なども大きく目立ちます。身体の厚みにつきましては個人差が大きく、薄い方も厚い方もいて様々です。
ラフ、カジュアル、ボーイッシュ、エフォートレス、リラックスなどのイメージのファッションがよく似合います。ゆったりしたラフな着こなしをすると、身体のシャープな輪郭が美しく引き立ちおしゃれな印象になります。
似合わない服を着た際には、身体が逞しく見えてしまう傾向があります。ただ、ストレートタイプやウェーブタイプに比べると、似合わない服を着たときの”不調和感”がそれほど目立たないケースが多いため、様々な着こなしを楽しめる汎用性のあるタイプともいえそうです。
出典:「骨格診断(R)とパーソナルカラー診断で見つける似合う服の法則」及び「骨格診断とパーソナルカラー診断でわたしの魅力を引き出す似合う服のルール」(日本文芸社)
似合う服の「形」
サイズ感
オーバーサイズ気味に着こなせる「長め&太め」につくられたビッグシルエットが似合います。
丈
- トップス丈
長めの着丈が似合います。 - ボトム丈
膝下丈、ミモレ丈、アンクル丈、マキシ丈など。 - 袖丈
長袖、半袖、ノースリーブなど。
ディテール
- ネックライン
ラウンドネック、ボートネック、タートルネック、オフタートルネック、シャツカラー、スタンドカラー、チンカラーなど。 - 袖のデザイン
ゆったりしたデザインが似合います。ベルスリーブ、ドルマンスリーブなど。 - パンツのライン
ストレート、テーパード、ワイド、ブーツカットなど。 - スカートのライン
タイト、ストレート、フレア(広がりが大きくボリューム感があるもの)など。
◆似合う服の「素材感」
風合いのある素材やカジュアルな素材で、洗いざらしの質感、シワ感、シャリ感などがあるものが似合います。たとえば、ダンガリー、コーデュロイ、綿紗(ガーゼ)、デニム、ブリティッシュ・ツイード、インド・シルク、シャンタンなど。ニットなら編み目が大きくざっくりとした質感の、コットンやウールのミドルゲージ~ローゲージのニットが似合います。
◆似合う「髪型」
出典:「骨格診断(R)と髪質診断で見つける もっと似合う髪型の法則」(日本文芸社)
ナチュラルタイプは、無造作感のあるラフな髪型が似合います。自然乾燥で乾かしたような”ぼさぼさ感”や、まばらで不揃いな”ウェーブ感”など、素朴な質感を出すとおしゃれな印象になります。
長さについては、ショートからベリーロングまでどの長さも似合いますが、伸ばした髪をそのままばっさり切り落としたような、裾広がりのAラインでボリューミーなフォルムをつくるとよく似合います。
一方、ボリュームを抑えたタイトなフォルムの髪型にすると、身体のシャープな輪郭が必要以上に強調されてしまい、身体が大きく見えたり逞しく見えたりしがちです。スタイリングの際には、きれいにまとめるのではなく、少しワイルドな感じのボリュームを出すと、リラックス感のある大人の女性らしさが際立ちます。
6.書籍のご紹介
本ページの「骨格診断」に関するご説明は、下記の、森本のり子の書籍の内容に基づいております。より詳しい内容を知りたい方は、ぜひ本書をお読みいただけましたら幸いです。